公式発表『VISAがFIFAパートナーに』


『ビザ・インターナショナル、ワールドカップの公式スポンサー「FIFAパートナー」に』
このプレスリリースがVISAオフィシャルサイトに掲載されたのが2007年6月29日。これは2010年と2014年のFIFAワールドカップ、FIFAウィメンズ・ワールドカップなどを含むすべてのFIFAの活動において、VISAが「FIFAパートナー」となることが決定したことを周知するものでした。
FIFAパートナーとは、各事業分野から1社のみ、合わせて6社が名を連ねるFIFAスポンサー企業の中でも最上位のカテゴリーです。これまでオリンピックの公式スポンサーとしてその存在をアピールしてきたVISAが、いよいよ世界最大の祭典といわれるワールドカップにも進出か・・・・、おそらくスポーツに詳しい方ならこんな感想とともに、ある疑問が浮かんだはずです。マスターカード(MasterCard)はどうなるんだろう?と。
そうなんです。そもそも思い出してみると、この発表以前の16年間、FIFAパートナーに名を連ねていたのはマスターカードでした。このマスターカードからVISAへの交代劇、そこにはFIFAのスポンサー枠をめぐる壮絶なバトルがあったのです。
マスターカードがFIFAを訴えた
そもそもは、FIFAがマスターカードに「将来のW杯スポンサー契約で優先権を持つ」と保証していたことが前提としてありました。にもかかわらずVISAを公式スポンサーに指名したことは契約違反だと。これがマスターカードがFIFA相手に訴訟を起こした理由。
例えばサッカー日本代表のユニフォームメーカーがずっとadidasなのも、こういった優先事項を含む契約がなされているとの噂がありますが、こういったスポーツ界の巨額なスポンサー契約には、一般人には見えない複雑な利権が絡み合っているようです。
最終的に、マスターカードはFIFAから和解金9,000万ドルを受け取る代わりに、2010年と14年に開催するW杯のスポンサーから下りるということで和解が成立。めでたく(?)、『VISAがFIFAパートナーに』という上記の発表に至ったわけです。
FIFAのスポンサーとは
FIFAとは国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association)のことで、Wikipediaには「競技団体としては世界最大であり、国際オリンピック委員会よりも規模・影響力ともに上である」との記述があります。
オリンピックとFIFAワールドカップのどちらが上という議論は差し置いて、FIFAワールドカップが世界最大級の規模で開催されるスポーツイベントであることは事実であり、さらには女子、U-20やU-17、クラブワールドカップといったカテゴリー別大会も含めると、メインスポンサーとして広告の露出やロゴの使用で得られるマーケティング効果は、容易に試算できないほどの価値を持つことは想像に難くないでしょう。
公式発表はされていないものの、同じくFIFAパートナー6社のうちの1社であるソニーは2007年から2014年までの8年間で約330億円(ソニー製品の貸与は含まない)、VISAについては400億円を超えるとの情報があります。ちなみに、現代起亜車(Hyundai)では2002年の日韓ワールドカップにおいて6兆ウォン(約6,000億円)程度のマーケティング効果があったという分析があり、自国開催という部分を差し引いても、投資額以上の効果は十分見込めるようです。
勝ち組VISAの今後とカード選びの関係性
クレジットカードには5つの国際ブランドというものがあります。VISA、MasterCard(マスターカード)、American Express、JCB、Diners Clubがそれで、日本国内に限らず世界中どこの国でも、例えばVISAと提携しているお店ならば、VISAのマークが付いているカードが利用できるというもの。
この5つの中でも発行枚数、加盟店数においては、VISAとMasterCardが大きく他を引き離しているのが現状で、最大のシェアを獲得しているのがVISAなのです。今回のFIFAパートナーにおける入れ替えでVISAが優位に立ったことを考えると、しばらくはVISAがトップの座をキープする可能性が高いと言えそうです。
クレジットカードを申し込む際、例えば楽天カードではVISA、MasterCard、JCBの3種類から提携ブランドを選ぶことができます。このとき、誰かに相談すると、知らないながらも色んな答えが返ってくるもの。例えば「日本で一番はJCBだよ」とか、「なんとなく海外で強そうなのってMasterCardだよね」といった感じです。そして、その中で最も多いのが「世界で一番はVISAらしいよ」という、もはやデータとか関係なくイメージとして浸透しているこの事実。
今後しばらくVISAがトップであり続ける、それはすなわち『迷ったらVISA、1枚はVISA』というこの公式で間違いないという事です。新しくクレジットカードを申し込むときに提携ブランドで迷ったら、ぜひこの言葉を思い出してみてください。


























