南アフリカのカード事情|クレジットカード特集記事

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【特集】ワールドカップ渡航者のための南アフリカクレジットカード事情
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【特集】ワールドカップ渡航者のための南アフリカクレジットカード事情

2010年FIFAワールドカップ開催国 南アフリカ

私が初めて南アフリカについて知ったのは、歴史の授業でアパルトヘイトについて学んだときでした。その後、地理の授業でアフリカ大陸の南端部にあること、そして鉱物資源が豊富であることを知りました。もしかしたら、私同様の認識しかなかった方も多いのではないでしょうか?

2010年、その南アフリカでFIFAワールドカップが開催されます。現地でもインフラの整備や治安対策など、ホスト国としての準備が急ピッチで進められていますが、イタリアやスペイン、イングランドといった国内リーグのレベルが高い、いわゆるサッカー強豪国とは違い、南アフリカという国についてはあまり知られていないのが実状。
そこで今回は、特に現地でワールドカップを観戦予定のサッカーファン向けに、治安、そしてお金の管理という観点から南アフリカについてご紹介しましょう。

南アフリカってこんな国<治安について>

入国にあたっては、短期観光ならばビザは不要ですが、出国用の航空券や現金が必要です。また、パスポートの残存有効期間、未使用の査証ページ数などが原因で入国拒否となった例もあるようですので、しっかりと確認しましょう。

サッカーファンの間では、なによりもまず治安の悪さが話題となっていますが、外務省のページを見てみると次のような内容が掲載されています。

・ヨハネスブルグ市街は、2010年サッカーワールドカップ会場のエリスパークスタジアムも含めて、殺人、強盗、強姦、恐喝、暴行、ひったくり、車上狙い、麻薬売買等の犯罪が時間、場所を問わず発生

・ソウェトなどの有名なタウンシップ(いわゆる黒人居住区)へは、信頼できる案内人がいないまま立ち入ることは避けてください。ソウェト付近にはサッカーワールドカップの決勝戦会場となるサッカーシティー・スタジアムがありますが、試合の無いときは近寄らない方が賢明

・首都プレトリアの日本国大使館付近ブルックリン地区など、従来は比較的安全であった地域においても、一般住宅への武装強盗の襲撃事件が増加

(外務省 海外安全ホームページより抜粋)

注意を喚起するどころか、渡航を思いとどまらせるのが目的かのような言葉がずらり並んでいます。南アフリカ警察当局の発表では、2006年3月~2007年3月までで約1万9200件の殺人事件が発生したとのデータがあり、これは実に、1日に約53人が殺害された計算。外務省が呼びかける内容が、決して誇張ではないというのが理解できるはずです。

南アフリカに長期出張中の方からは、「職場から帰宅する際には、タクシーを乗り継ぐ、または近所で降りて歩くなど、自宅まで尾行されないように細心の注意を払っている」という話も聞きました。家まで尾行して強盗に入る犯罪が多発しているのだそうです。

また、カメラやPCといった高額な電化製品も狙われやすいので注意が必要ですし、間違ってもiPod聞きながら歩くなんていう事は避けましょう。知人から、イタリア旅行中に音楽プレーヤーを聞きながら歩いていたら、すり(強盗?)に襲われ揉み合いになった話を聞きました。それが南アフリカだったら命があったかどうか…。

お金の管理<クレジットカード事情>

南アフリカでなくとも、海外で多額の現金を持ち歩かないのは常識。南アフリカではクレジットカードやデビットカードが普及しているので、カードをメインに利用しましょう。現金よりもかさばらず、身体に密着して携帯できますし、最悪すぐにストップするという緊急手段もとれます。
また、多くのクレジットカードには、盗難保険など万が一の補償があるので、そういった面でも現金より安心感は上です。ただ、JCBブランドは使えないので注意。VISAかマスターカードが無難です。

クレジットカードではなく、15才以上で日本在住なら誰でも申し込みができるスルガ銀行のKnt!トラベルキャッシュというカードがあります。日本で入金(もちろん日本円で)しておけば、渡航先のATMから現地通貨を引き出せる簡単両替のキャッシュカード機能、そしてVISA加盟店でのショッピングでは、クレジットカード同様にキャッシュレスで口座残高から決済できるデビットカード機能を併せ持つ優れもの。
世界最大であるVISAネットワーク(ATM、加盟店)は、南アフリカだけでなく海外へ渡航する際には一番頼りになるはず。クレジットカードとは別に用意しておいて損は無い1枚ですし、T/Cの両替が面倒な方、必要な現金を口座からその都度引き出して使いたい方にもオススメです。

ちなみに、以下が外務省によるカード関連の主な注意事項。

・盗難時に直ちに失効手続がとれるよう、番号や連絡先を別に控え、カードを複数お持ちの方は、ホテルの金庫に1枚保管するなどして、盗難に遭ってもその後の行動ができる工夫をする

・銀行やATM等から現金を引き出した直後の強盗に注意

・スキミングも横行しているので、クレジットカードを使用する際にはカードから目を離さないように。高級ホテルやレストランにおいても、従業員が買収されている可能性がありますので、油断は禁物

(外務省 海外安全ホームページより抜粋)

これまた背筋が凍るような内容ですが、自分自身の安全を護るためにも肝に銘じておきましょう。

FIFAワールドカップを観戦する価値

4年に1度、世界を熱狂させるサッカーの祭典、それがFIFAワールドカップです。2002年の日韓開催でも話題になりましたが、このために職を捨ててまで駆けつける人も多く、南米の貧しいサポーターにいたっては、渡航費用を捻出するのに妹を売春宿に入れたりということもあるようです。
日本で開催されたクラブワールドカップでは、航空券代だけはなんとか用意して来日し、成田空港で日本人女性をナンパして宿を確保したサポーター、ホテルから姿を消した亡命疑惑のペルー人の話なども、知り合いのツアーコーディネーターから聞きました。

文化や宗教、時には政治までもが絡みあうサッカーを現地で観戦する、それはテレビを通しては知ることのできない貴重な経験ができるチャンスでもあります。特に今回、20101年のワールドカップは、アフリカ大陸で初となる開催であり、歴史的な側面からも大きな意義のある大会。南アフリカもホスト国として、治安問題、インフラ整備には国を挙げて取り組むはずですから、大挙して訪れる観光客にとっても普段に比べれば、まだ安心という部分もあります。

大会が迫るにつれ、特別運行のシャトルバスなどの現地交通、信頼できるホテルなど詳細な情報が分かってくるはず。現地観戦を計画している方は、トラブルなく楽しい旅行となるよう、しっかりと準備をしてお出かけください。

Knt!トラベルキャッシュ

年会費 申し込み条件詳細
無料 日本国内在住で15歳以上
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